リビンマッチは、東京証券取引所マザーズ市場に上場しているリビン・テクノロジーズ株式会社(証券コード4445)が運営する、不動産一括査定サイトです。

この記事では以下のポイントを解説しています。
- リビンマッチの特徴
- リビンマッチのクチコミ、評判
- どんな人に向いていて、どんな人に向いていないか
参考リビンマッチ……とりあえず利用してみる方はこちら(無料)
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リビンマッチの特徴

リビンマッチは、不動産一括査定のほかに賃貸の査定、任意売却の対応、不動産活用の提案、リノベーション会社比較など、不動産に関する総合的なサービスを手掛けています。また、イエイとならび、長い運営歴があるオンライン査定サイトのひとつです。
1400社の不動産会社が対応できる
歴史が長いことに加え、規模もほぼ最大級。一括査定サイトで重要な「複数社から査定書をもらう」ということが、比較的確実にできます。また、小規模なサイトが対応していない地方圏であっても、対応可能な場合が多いといえます。
大手と地場業者の価格査定を比較できる
物件によって大手仲介会社が得意な場合と、地場でコツコツ頑張っている業者が得意とするケースとがあります。登録件数が多いため、その両方から査定をもらい、内容を吟味することができます。
農地にも対応している
地方圏では売却したい土地が「畑」「田」などの農地であるケースも多いと思います。オンライン査定サイトは意外と農地に対応しておらず、リビンマッチは数少ない農地対応可能なサイトのひとつです。
緊急の場合は買取査定も依頼できる
一般的に買取は仲介による売却よりも安くなります。不動産会社が買い取りを行い、商品化して転売する必要があるからです。しかし、契約完了まで早ければ数日というスピードが特徴で「緊急に資金が必要」という場合は利用してみる価値があります。
リビンマッチは買取査定に対応しているため、緊急時に役に立つというメリットがあります。

リビンマッチのクチコミ

検索してみると、リビンマッチに対するネガティブなクチコミと高評価する口コミが混在していることがわかります。
ただ、ネガティブなクチコミの多くは「不動産業者によるもの」だと思われます。つまりリビンマッチに登録していたけれど思うように仲介契約がとれずに脱落した不動産屋がマイナス評価を入れている…ということです。
気持ちはわかります。確かに1案件(1件の査定依頼情報)あたり、不動産業者は約15,000円の料金を課金されています。これを回収できなかった営業力のない業者が、ネガティブな評価を入れているわけです。

評価の低いクチコミ
評価の低いクチコミとして多いのは、以下のような意見でした。
- 複数社の査定結果が来たが、値段があまり変わらずがっかりした。
- 複数社の査定結果が来て、値段が違いすぎて判断に迷った。
- 最大6社から査定をもらえるとあったが、実際には2社だった。
- 45秒では入力できず、誇大広告だと感じた。
①と②はまったく正反対ですが、これは実際に査定するのはリビンマッチ自身ではなく、情報を受け取った不動産会社だということが理由です。
マンションなどでは比較的確実に査定できますから①のように値段が横並びになる可能性もあります。地方の一戸建てなど取引データが少ない物件では②のようにバラつきが出る可能性があります。
③に関してはエリアによります。全国で1400社が登録しているとはいえ、都市部に集中する傾向があるからです。
なお、45秒で入力できないというのは確かにその通りだと思います。少し怪しい感じがするので、こういう点は改めてほしいと思っています。
個人情報が心配という意見も…
また、ネットでは「リビンマッチは個人情報を不動産業者に渡している」というクチコミも見られました。しかし、この点、不動産業者は宅地建物取引業法第45条で守秘義務が課されています。また、不動産業者の従業員には同法第75条の3で守秘義務が課されています。

評価の高いクチコミ
一方評価の高いクチコミからピックアップすると、以下の内容が典型的ではないかと思います。
- 一軒一軒不動産屋を回るより便利だった。効率よく売却できた。
- 不動産会社に行かなくても査定価格がわかるのが便利だった。
- 知人の紹介で利用したが「任意売却」に対応しているのがよかった。
①と②は一括査定なので当たり前と言えば当たり前で、こういうクチコミが多いのは当然と思われます。
③については確かに「任意売却」で競売にかけられる前の住宅を売却できるのはリビンマッチの強みだといえます。
リビンマッチが向いている人、向いていない人

ざっくりいうと「絶対に営業電話を受けたくない」という人にはあまり向いていません。もし対策をしておくとしたら、査定依頼の入力欄に「依頼先企業に伝えたいこと」という項目があるので、そこに「電話連絡は避けてください」と書いておく方法があります。
逆に、下記のような人には向いているサービスといえます。
売るか売らないか、悩んでいる人も利用できる
リビンマッチは賃貸同時査定が特徴。まだ売却の踏ん切りがつかず、賃貸に出したらいくらくらいか知りたい、というケースでおすすめできます。私の知る限り、賃貸同時査定はリビンマッチだけです。
資金的に切羽詰まっている場合にも対応可能
これも他社にない特徴ですが、リビンマッチは任意売却に対応しています。競売にかかってしまう手前で「なんとか市場価格での売却をして、残債務を返済したい」というケースで有効です。ローンの返済に困っている場合は任意売却の相談をしてみるとよいでしょう。

任意売却について知りたい方は、以下の記事も参照してみてください。
参考自宅が不動産競売にかかる前に「任意売却」する方法とメリット
不動産の囲い込み行為にあわず確実に売却したい人
需要が少ない地方圏は別として、市街地であれば複数の不動産会社から価格査定をもらうことができます。そのなかから2~3社をピックアップして、一般媒介で契約してください。そうすれば囲い込み行為にあう危険性はほとんどなくなります。
80%以上のユーザーがまた利用したいと回答

リビンマッチのアンケートでは、82%のユーザーが「不動産を売却する機会があればまた利用したい」と回答しています。「なんとなく近所の不動産屋さんに依頼する」というケースより、ユーザー満足度が高いといえます。
ここまでをまとめると、マイナス点としては……
- 不動産屋からの悪いクチコミが目立つ
- 営業電話がかかってくる可能性がある
- やたら高い査定額は信用できない
といった点です。特に「やたら高い査定額」にはだまされないようにしてください。リビンマッチには悪評のある不動産業者を排除する仕組みがありますが、それでもすべての悪徳御者を排除できるわけではありません。不動産営業マンの人柄も、しっかり見極めるようにしてください。
リビンマッチが向いている人は……
- 売却すべきか、賃貸にするか悩んでいる人
- ローンの支払いが厳しい人
- 囲い込み行為に合わず安全に売却したい人
などが該当します。
査定依頼をする前に用意するもの
資料が手元になければ、適当に記憶で入力しても、査定担当の不動産業者が調べてくれます。とはいえ、以下のいずれかの書類を用意してから入力すると、スムーズに査定依頼が完了します。
- 登記済権利証(登記識別情報)
- 物件の登記簿謄本
- 購入当時の売買契約書
- 購入当時の重要事項説明書
どれかひとつあればOK。書類を見ながら記入すると、より正確な査定額を送ってもらえます。
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さらに不動産一括査定サイトについて調べる場合は、以下の記事も役に立ちます。