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『シングルマザー、家を買う』年収200万円からのマイホーム購入

2022年5月30日

シングルマザーや独身女性であっても家を買う。そんな時代になりました。

大手銀行が女性向け住宅ローンを用意していますし、フラット35で有名なARUHIで住宅ローンを組んでいる人の20%が女性です。

この記事では、シングルマザーが持ち家を買うメリット・デメリットを考え、

という3つのポイントをガイドしていきます。

持ち家と賃貸のどちらが合理的かをトータルで考えた別記事もおすすめです。

シンママが家を買うメリットとは?

何度計算しても「買う方が安い」という結論に!

シンママに限った話ではありませんが、家は買った方が安く、迷っているなら買ってしまう方がおトクです。

最近は女性向け住宅ローンが登場し、より住宅ローンを組みやすくなっています。りそな銀行など大手金融機関も「シングルマザーや独身女性に融資します」という姿勢に変わりました。

ここからは、「買った方が安い事を具体的に説明すると?」「本当に住宅ローンが組めるの?」といった点を解説していきます。

実際に売出し中のマンションで比べても「買った方が安い!」

実在するマンションファミール堺パート2
実在の物件で比較すると持ち家が有利になります

この物件は大阪府堺市の市街地にあり、駅から徒歩8分の好立地。約66㎡と2~3人家族には十分な広さです。

今売出し中のこのマンション、買った場合と賃貸で住んだ場合を比較すると次のようになります(2022年5月現在売出し中/1480万円)。

持ち家月々60,053円(管理費等含む)
賃貸家賃85,000円(管理費等含む)

賃貸の家賃は過去のデータをきちんと調べて確認しました。こうして比べてみると、買った方が月々25,000円ほど安くなり、固定資産税を支払っても余裕でおつりがきます。

どうして家賃より住宅ローンが安くなるの? と気になる方は、以下の記事もぜひどうぞ。

理屈としては、アパートの家賃には大家さんの利益やいろいろなコストが乗せられているために賃貸が高くなるということです。アパートの固定資産税や金利も、もちろん家賃に乗せられています。

賃貸の場合は多くの市町村でひとり親世帯の家賃補助制度があります。だいたい月額5000円から1万円ですが、こういう制度を利用すると、賃貸でも持ち家との差が縮まる可能性があります。

万が一働けなくなった時の保障がついてくる

団体信用生命保険のパンフレット
もしもの時にはローン残高がゼロに!

シンママの場合はどうしても「もし自分が働けなくなったらどうしよう」という不安がありますが、この点も「家を買った方が安心」といえます。

住宅ローンを組むと団体信用生命保険に入ります。実はこの保険によって、自分にもしものことがあった場合住宅ローン残額がチャラになる仕組みになっています(しかも掛け金が住宅ローン金利に含まれているケースが大半です)。

それに加えて、りそな銀行の「凜next」という女性向け住宅ローンでは、就業不能時あんしん保険がついてきます(保険の掛け金は銀行負担)。

これは、もし病気や障害になった場合、最長1年間住宅ローンを払わなくてもよくなる保険です。

どんな銀行のどの住宅ローン商品がいいのかは難しすぎる問題ですが、後で紹介する「モゲチェック」というサービスを使うと一発でわかるので、心配はいりません。

持ち家なら広くて高品質。暮らしが豊かに!

賃貸用と分譲用の畳表価格比較

たとえば賃貸住宅の畳表は1畳ぶんで約2500円。それに対して持ち家(分譲住宅)用の畳表は1畳分で1万円くらいが普通です。

このように、建物内装のグレードがまったく違うのですが、グレードだけでなく広さもぜんぜん違っています。

データで見てみると、持ち家の床面積は全国平均で119.9㎡ですが、賃貸物件の床面積は全国平均で46.8㎡しかありません。

日本の持ち家と賃貸の床面積の比較
この図では正確な面積比を再現しています

世界的に見ても、賃貸物件だけがやたらと狭いのは日本だけです。

実は、一見賃貸の方が安いと思ってしまう理由は、この面積の狭さにあります。「安いけどよく見たら狭い」ということなのです。

「老後に住むところがなくならない」安心感

老後は家を貸してもらえなくなる、という話があります。

大家さんとしては「孤独死するかもしれない老人に家を貸したくない」と考えているからです。

「いやいや、家が余る時代だから、貸してもらえるはず」という意見もありますが、それは田舎の話です。

老後は、

  1. 不便な田舎なら家を貸してもらえる
  2. 都市部の駅周辺では貸してもらえない事が多い

ということになり、住む場所が制限されてしまうかもしれません。その点持ち家の場合は好きなエリアに住み続けることができます。

現在も、どんどん都会に人口が集中しています。その結果として田舎の家は余っていますが、都心部では不足しています。

「老後2000万円問題」も少しだけ安心になります

夫婦高齢無職世帯の家計収支における住居費
住居費が14,600円なのに老後資金が足りないという恐ろしい話です

マスメディアをにぎわした「老後2000万円不足問題」。実はこの計算の前提は「持ち家」でした。

つまり、持ち家を持っている人だから月々の住居費は14,600円しかかかっていないけど、それでも老後2000万円不足しますという話だったのです。

もし老後も賃貸の家賃を払い続けるとしたら2000万円では足りず、もっとお金が必要になりかねません。

持ち家の方が少しでも老後を安心して迎えられるはずです。

持ち家の費用はシンママならではの解決法で!

書籍「シングルマザー生活便利帳」

持ち家の場合はどうしてもメンテナンス費用がかかってきます。一戸建てだと本当に大変ですが、マンションでも、15年に1度くらいは設備(お風呂やキッチン)の取り替えが必要になる可能性も!

そんな時、少し古い本ですが『シングルマザー生活便利帳』に書かれている「母子・父子・寡婦福祉資金」が使えます。

この制度は医療費や生活資金、学費に必要なお金を無利子で借りられる他、住宅資金も貸してもらえます。150万円までを無利子で(連帯保証人は必要です)借りられるので「システムバスが壊れたので直さないと!」といった緊急事態には、かなり心強いはずです。

『シングルマザー生活便利帳』は最新の本ではないかわりに、メルカリやアマゾンの古書で買えて、安く手に入ります。

詳しくは自分が住んでいる都道府県のホームページで確認が必要です。参考までに大阪府の詳細ページにリンクしておきます。

シンママが家を買うデメリットと克服法

もちろん、シングルマザーに限らず家を買うことにはデメリットもあります。ただ、賃貸のデメリットに比べると「克服できそう」と思えるものがほとんどです。

「よくわからないけどハンコを押す」のは厳禁です

絶対NGなのは「よくわからないけどとりあえず家を買う」というパターン。

確かに住宅ローンは数字だらけ。契約書の条文だらけで頭が痛くなりますが、そこは自分なりに理解しておきたいところです。

難しすぎる住宅ローンをわかりやすくするツール

住宅ローンはしっかり調べましょう

住宅ローンはわかりにくく、ほとんどの人が適当に決めているという問題があります。しかし、人それぞれ「自分に向いている銀行」が違っています。

しかも金利タイプ(固定金利か変動金利か、その中間か?)も考えないといけないうえに、

  • 自分はいくらまで借りられるの?
  • 逆に、いくらまでなら借りても返せるの?

といった点も知っておく必要があります。

そこで、すべての大手銀行やネット銀行と提携する、モゲチェックというサービスを使うことをおすすめします。

登録すると、すぐに「あなたに最適な銀行は○○銀行で、借入の可能性は○○%」とAIが判定してくれます。

モゲチェックは銀行が支出する広告費で運営しているので、ユーザーは無料で利用できます。そこで、まずはモゲチェックで「そもそも自分に住宅ローンは借りられるの?」という確認をしておくことをおすすめします。

「そもそも自分にローンが組めるの?」という点を、こっそり確認できます。

住宅ローンが払えなくなる心配はない?

住宅ローンを滞納している・していない人の割合
現在、住宅ローンを滞納している人はほとんどいません

確かに住宅ローンが払えなくなる心配はあります。

ただ、現在、住宅ローンの滞納率は1.1%から1.2%程度といわれています。つまり、ほとんどの人がちゃんとローンを払えています。

では、どんな人が住宅ローンを払えなくなるのでしょうか? 米国コロンビア大学などの調査で「数学(算数)が苦手な人が住宅ローン破綻している」とわかっています。

会社の経理でバリバリ働いている人は心配なさそうですが、数字アレルギーの人は注意が必要かもしれません。

そこで、誰でも一発で計算できる、かなり安全な基準をお知らせしておきます。

  1. 借入総額は年収の3倍以内に抑える
  2. 月々のローンの返済は、手取りの25%以下に抑える

これを守っておけば、ちょっとやそっとで住宅ローン破綻しません。モゲチェックを使えばさらに計算が簡単になります。

年収の3倍以内、手取り収入の25%以下というのは、一般にいわれている基準とは違っています(普通はもっと高額)。しかし、現在住宅ローンを借りている人の多くがこの水準なのです。そこで、先輩たちを見習って「無理しない!」という選択をおすすめします。

家を買ってしまうと引っ越しできない?

引っ越し作業風景
家を売ることより引っ越しの方が大変

よく「持ち家を買ってしまったら引っ越しできない」といわれます。確かに、賃貸の方が引っ越しの自由がありそうです。

ただ、人が一生に引っ越しする回数は3から5回といわれており、そこまで頻繁に引っ越しをするわけではありません。

年齢階層別5年移動率
これは年齢別に5年で引っ越した率を表すグラフ

引っ越しのピークは30歳くらいで、これを過ぎると人は引っ越しをしなくなります。

ある程度人生が落ち着いてくる40歳前後であれば、ほとんど心配はいらないのかな、と思います。

ただ、個人差が大きい部分なので、自分自身のライフスタイルに合わせて考えるしかない問題でもあります。

理想の家の探し方と参考書

負動産の参考書イメージ

不動産業者の新人は、まずマンションを担当させられます。

マンションは一戸建てに比べてシンプルで、理解しやすいからです。

そこで、いろんなことを1人でこなし忙しいシングルマザーには「失敗の確率が低いマンションが向いている」といえます。

一戸建てだと「建物構造は大丈夫か?」「隣の敷地になにかはみ出していないか?」などなど、注意点がたくさんあります。

マンションでは、そういう心配はあまりないので、絶対に見ておきたいチェックポイントを押さえておけば大丈夫です。

マンションの選び方と重要ポイント

一戸建てだと自分で家のリフォームをしないといけませんが、マンションはほとんど管理組合がやってくれます。

問題はこの管理組合がダメな場合

一番恐いのは、大規模修繕(大切なメンテナンス)の計画がうまくいっておらず、建物にダメージが出てしまうような事例です。

管理組合がダメな物件は、建物の廊下や外構の植物などの手入れ状態でわかります。ゴミ出しの管理などもだらしないことが多いです。

マンションを見る時は、部屋の内部にまどわされることなく、建物全体の管理がちゃんとできているかを見ておきましょう。

建物さえしっかりしていれば、部屋の内部は後からリフォームすることもできます。

詳しいチェックポイントはイケメン社長に学ぶ

マンションの選び方をこれ以上書いてしまうと長くなるので、YouTubeのおすすめ動画を紹介します。

この動画は言いたいことをわかりやすくまとめてくれています。不動産会社のイケメンぽい社長さんが、言いにくいこともちゃんと説明しているのがポイント。

ただ、YouTube動画の中には怪しいものもあるので、余力があれば本を読んでみることをおすすめします。

読みやすくて参考になる本(マンガ含む)もあります

書籍「シングルマザー、家を買う」

参考書というより家を買うモチベーション上げる用の本ですが、吉田可奈さんの『シングルマザー、家を買う』はおもしろく読めます。年収200万円で子ども2人。でもマンションを買えた理由も書かれています。

ネタバレすると、お父さんの名義を借りる形で親子ローンにしたのが決め手でした。

モチベーションは高まったから「不動産売買の仕組みを知りたい」という人には、マンガ『正直不動産』をおすすめします。おもしろく読み進めながら、不動産知識がばっちり貯まっていきます。

この本、最近では多くの不動産会社社長が社員にすすめているそうです。

かなり売れた本なので、古書もたくさん出ています。メルカリでまとめ買いした方が安い可能性があるので、アマゾンと比べてみてください。

もう1つのおすすめは『買ってはいけない家と土地』という本。実は後半にマンションの選び方がわかりやすく、具体的に書かれています。

この本も、すぐに読めるのにすごく参考になるので、一度読んでおくと心強いはずです。

なぜかメルカリで高く売られている傾向があるので、こちらはアマゾンで安い古書を探すほうがよさそうです。

まとめ

シングルマザーであっても、場合によっては非正規雇用であっても、住宅ローンを組んで家を買うことは不可能ではありません。

一方で、老後を見すえればいつまでも家賃を払い続ける生活は不利です。

そこで、マイホーム購入のシミュレーションだけでもしてみてはどうでしょう?

少なくともモゲチェックを利用して「自分にローンが組めるの?」という点や「いくらまで借り入れ可能?」という点を調べてみれば、実現可能性がはっきり見えてきます。

その上で、

  1. 駅まで歩けること
  2. スーパーなどがあり買い物ができること
  3. 病院や学校もあること

など、将来のライフプランを見すえた物件を探してみてください。

予算の制限の中で「理想の物件」に出会うのは、それほど簡単なことではありません。しかし、トライする価値は十分にあります。

また余力があれば、家を買う手順を解説した以下の記事にも目を通してみてください。

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住宅ローンの計算について

この記事では、とくに注釈がない場合、以下の条件で住宅ローンの計算をしています。

  1. 金利固定(1.2%)
  2. 35年償還(35年ローン)
  3. ボーナス払いナシ

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