不動産を売る

イエイとイエウールで自社保有マンションを売却してどちらがいいか判明。イエウールが有利

2021年6月30日

結論からいうとわずかにイエウールが有利

この記事を作成するに当たって、自社保有のマンションを売却して、イエイとイエウールのどちらが優秀かを比較しました。

さらに、全国10都市のマンションの査定依頼を入力。どちらがより多くの不動産業者に査定依頼できるか見てみると…

全国10都市の提携業者が多かったサイト
イエウール7か所
イエイ2か所
同数1か所

この表のようになり、予想したほど大差がつきませんでしたが、全国でおおむねイエウールが優秀という結果になりました。

フドマガ
その差は意外とわずかでした。札幌、仙台、各務原、宜野湾市はいずれも1社の差でイエウールが勝っています。
ネットの査定サイトを利用する目的

ネットの一括査定サイトを利用するメリットは何でしょうか? それは複数不動産業者から効率的に査定書を出してもらえることです。そのため査定対応できる不動産業者数は、原則として、多ければ多いほどよいといえます。

対応不動産業者の数を見てみると、わずかにイエウールが有利という状況でした。しかし他にも注目したいポイントがあります。

この記事では、

  1. イエイとイエウールを徹底比較
  2. 提携業者数以外の注目ポイント

の2点を深掘りしていきます。

結論を先取りすると、以下のようにまとめられます。

イエウール比較的多数の業者に査定依頼できる。原則としてイエウールを選ぶべき
イエイしつこい営業にあいたくない人に最適。実はマンションにも強い

自社保有のマンションを売却してみた結果は「互角」!

シーサイド貝掛マンション

大阪府阪南市。ほとんど和歌山県寄りの郊外に立地する古いマンションを売却してみて、どんな不動産会社が対応しているのか? どんな価格査定書が出てくるのかをレビューしました。

参考イエイで実際にマンションを売ってみた!無料査定は役に立ったのか?

上記の記事では、イエイなどの不動産一括査定サイトを利用してマンションを売却したレビューのほか、査定依頼時に用意した方がいい書類や、おすすめの入力方法をまとめています。

実はこの時、イエイ、イエウール、リビンマッチの3サイトを使って売却活動をしてみたのですが、結果はほぼ互角でした。

どのサイトも同じような業者が登録しており、対応できる業者数にも大きな違いはありません。

すべての一括査定サイトをあわせても、4社しか登録されていませんでした

ポイント

エリアによって違いますが、ある程度の規模の一括査定サイトであれば、どこを利用しても大きな差はないと感じました。

全国10都市でイエイとイエウールを試してみた結果

大阪府大阪市の風景
大阪府大阪市

この記事を作成するにあたって全国10都市にある実在マンションの査定情報を入力し、イエイとイエウールの本当の提携不動産業者数を確認しました。

全国的に少しずつイエウールがリードしている

結論としてはイエイとイエウールはほぼ互角。調査してみると多くの地店で、イエウールが僅差でリードしていました。

マンション名査定サイト対応業者数
北海道札幌市ダイアパレス菊水イエイ2社
イエウール3社
宮城県仙台市アップス台原森林公園イエイ3社
イエウール4社
茨城県龍ケ崎市エンゼルハイム佐貫第5イエイ0社
イエウール0社
東京都港区高輪ザ・レジデンスイエイ4社
イエウール6社
岐阜県各務原市NKマンション各務原イエイ3社
イエウール4社
大阪府大阪市ジオグランデ梅田イエイ8社
イエウール6社
大阪府堺市マスターズステージ泉ヶ丘イエイ1社
イエウール6社
島根県松江市ネオハイツ松江イエイ2社
イエウール1社
長崎県長崎市ランドシティ松山アクティスイエイ1社
イエウール3社
沖縄県宜野湾市サンハイツながたイエイ5社
イエウール6社

イエウールは地方圏でも査定対応できる不動産業者が多いことがわかります。エリアに密着した地場業者を多く拾っているようです。駅前の小さな不動産会社も含めて意見を聞いてみたい、という場合はイエウールが有利です。その土地に固有の相場を熟知している業者を探すならイエウール選べばよいでしょう。

参考イエウール……地方での登録業者数は安定的に多い

フドマガ
私は沖縄の田舎で不動産会社を経営していましたが、イエウールだけは営業の人が回ってきてくれました。このように、熱心に営業活動をしているので、地方の小さな不動産会社も拾えているのかなと考えています。

イエウールを運営している株式会社Speeeは優秀なIT企業として知られていますが、IT技術だけでなく、足でマーケットを開拓する仕事もしているのがポイントだと思います。とりあえず一括査定サイトを1つあげろといわれたら、イエウールをおすすめします。

詳しく見ていくと、

提携不動産業者数
東京都心部(港区)イエウールのほうが多い
大阪市中心部(北区)イエイのほうが多い

と、それぞれ大都市圏ではシェアを分け合っていることもわかります。

何も前提条件なしに「とりあえず」という感じで選ぶならイエウールが有利なのですが、詳しく見ていくとイエイが有利な場面はほかにもあります。

イエイ調査したほぼ全てのエリアで大京穴吹不動産が提携
イエウール地域密着型の業者を確実に探せる

調査では、イエイは多くのエリアで大京穴吹不動産が対応していることがわかりました。大京穴吹不動産はマンション(売買・賃貸)に強く、投資にも対応する不動産会社です。そこから、マンション売却であれば、イエイを選択するメリットがあるといえます。

参考イエイ……マンションならあえて選ぶ価値あり

イエイとイエウール、どのように使い分けるのが効率的なのか?

ここで解説するのは「私ならこう使い分ける」というおすすめの考え方です。イエイとイエウールは、不動産屋として両方利用したことがありますが、その経験から以下の事がいえます。

  1. イエウールの方が不動産屋が払う料金が高かった
  2. イエウールのほうが「冷やかし」的な査定依頼が多かった
  3. イエイでは農地など難しい物件の査定依頼が多かった

どちらかというとイエウールの方が、不動産屋がかけたお金を回収しようとする圧が強めだと思いますので、以下のように整理をするとよいと思います。

絶対にしつこい営業がいや(注1)イエイ
安定して多くの査定書をもらいたいイエウール
相続した農地や売却が難しい物件イエイ
マンションを効率よく売却したいイエイ

注1……イエイにはこの後解説する、独自サービス「お断りサービス」があります。これはかなり特徴的です。

実はイエイには「相談員」がいて、たいていの事は相談できる

悪質業者を排除するイエローカードシステムや登録業者数が多いといったイエイのアピールポイントは、実は他のサイトでもあまり違いがありません。ただ、唯一イエイ独自なのが「相談員」が常駐している点。

イエイや査定依頼に関すること以外でも、ほとんどなんでも相談できますし、利害関係がないのでバランスの取れたアドバイスをしてくれます。

しつこい営業は絶対イヤ!

という人は、イエイの「お断りサービス」を利用してみてください。相談員があなたにかわって不動産屋にお断り連絡をしてくれます。

フドマガ
このお断りサービス、イエイで頼んでいない不動産業者にもお断りをしてくれます。

参考イエイ……お断り代行が強力!

イエイの顧客サポート

なんでも相談室

不動産売却について幅広く相談できます。イエイと関係ないことでもOKです。「対面面談」もしくは「メール相談」が選べるのも便利。

お断り代行サービス

イエイに登録していない不動産業者にも「お断り」を代行してくれる強力なサービス。しつこい営業がイヤな人におすすめです。

査定後のフォロー

査定申込みの数日後にイエイから電話が入ります。そこで査定状況をヒアリングし、顧客の不利にならないようなアドバイスをしてくれます。


イエウールは地方圏に強いといえますが、それもある程度大規模な都市に限定されます。たとえば茨城県龍ケ崎市でテストすると、対応できる不動産会社がゼロでした(2021年6月)。

そこで、地方圏の人口が少ないエリアでは、複数の不動産査定サイトを試す必要がでるかもしれません。

強力なお断りサービスがあるイエイを中心に複数査定サイトを利用して、最低でも3~4社の査定を出してもらうのが理想です。

フドマガ
1社しか査定を出してくれないなら、普通に飛び込みで不動産屋に相談するのと同じだからです。
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イエイvsイエウールを公開データで比較すると?

セカイエHP

イエイはセカイエ株式会社、イエウールは株式会社Speeeと、いずれもIT関連企業が運営しており、技術力は互角ではないかと感じます。どちらの会社も対応はきちんとしていますし、不動産業者にとってビジネスパートナーとして十分に信頼できると感じました。

サイト名イエイイエウール
実績累計利用者数400万人以上累計利用者数1000万人以上
提携不動産会社数1700社以上1900社以上
運用開始時期2007年2014年
運営会社セカイエ株式会社株式会社Speee

東京商工リサーチが2020年7月に実施した調査では、さまざまな面でイエイとイエウールがトップを争っていることが明らかになっています。

月間ユーザー数
イエウール13,000人
イエイ9,300人
すまいValue9,000人
提携不動産会社数
イエウール1974社
イエイ1700社
リビンマッチ1400社

調査結果は全て2020年7月時点のもの。

この調査で上位に上がっているようなサイトであれば、正直どれを利用しても大きな違いはありません。

ユーザー目線で選ぶとしたら、やはり強力なサポートが附属するイエイを第一候補として選び、万が一対応不動産業者が少ない(3社未満)場合にほかの査定サイトを併用するのがいいかなと思います。

参考イエイ……無料で大手を含めた業者に査定依頼できる

参考イエウール……地方圏ならまず試す価値あり

参考リビンマッチ……農地なども査定OK。こちらもおすすめです

また、マンションはマンション専業サイトが有利です。

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補足「もしあなたが不動産業者だったら?」

もしあなたが不動産業者で、どこの一括査定サイトと提携しようか? と考えている場合、ここまでの説明はすべて忘れてください。まったく違う視点で検討する必要があります。

フドマガ
結論からいうとリガイドがおすすめです。

おすすめは、まず「自分で査定依頼を入力してみる」こと。すると重要な事実が見えてきます。

入力の初期段階で期待値を上げる施策。優秀です

特徴的なのはイエウールで、ユーザーのカスタマージャーニーを徹底的に研究し、軽い感じでコンバージョン(申込み)に誘導するように、ものすごく良く作り込まれています。しかもLPを日々改善しており、先月見た画面と今月見た画面でも、顧客の誘導導線が変わっているくらいの勢いです。

イエウールは極めて優秀なスタッフが運用している、と感じます。

その結果、不動産業者は案件が多すぎて苦しい状況になります。

またきわめて効率化されているので、案件の中には質が低い物が混じっていることもあります。

その対極にあるのがリガイド。プロモーションは派手ではないですし、LPも昔からそんなに変わっていません。

そのため、リガイドから送られてくる案件数は少ないです(私が登録していたときはかなり少なかったです)。

しかし、リガイドの案件は「本当に売りたい」という人が多く「質はいいな」と感じていました。

リビンマッチとイエイは、その中間くらいかなと感じました。どちらもプロモーションはそこそこ、LPの改善頻度もそこそこです。

現在リビンマッチのLPはイエウールを意識しているようで、チャットボットタイプに変更されています(このチャットボットタイプを先行して採用し、洗練していったイエウールの手法はスゴイ!と思います)。

そこで、あなたが不動産屋であれば、リガイド、リビンマッチ、イエイ、イエウールの順に検討されてはどうかと思います。リガイドは案件が少ないのですが、良質な案件と向き合いつつ、良心的に査定書を作って対応できます。運用元のウェイブダッシュのポリシーがよいのかなと感じます。

もし強力な営業部隊を揃えており、査定担当も別途揃っているようであれば、案件数の順にイエウール、リビンマッチ、イエイ、リガイドの順で検討するか、もしくは全部提携してしまうとよいと思います。

フドマガ
査定依頼をするユーザーにとってはまた違ってきます。提携不動産業者数や運営会社の技術力を考えても、イエウールやイエイを優先してもよいと思います。

ただし、地方都市で実験してみると、登録不動産会社数が少ないはずのリガイドがもっとも優秀だったりします。全国一律で判断はできません。

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