平均すると日本の住宅の3割にシロアリの被害があります。また築年数が古くなると、さらに被害にあっている確率が高くなります。
そこで、「自分でできるシロアリを寄せ付けない対策」だけでも読んで、対策をしておいてください。
必要性がありそうなら、無料のシロアリ調査だけでも依頼しておくべきだといえます。
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ざっくり言うとシロアリがいる確率は約3割

国土交通省補助事業として制作された「シロアリ被害実態調査報告書(注1)」によると、シロアリなどの生体劣化が発見された住宅は、全体の約3割。築年数が45年を超えると、シロアリ被害の発生率は4割近くになります。
それを考えると、予防工事をしておいたほうが安心かな、と思います。
シロアリの駆除工事と予防工事では、被害個所の復旧作業にかかる費用が大幅に違うため、予防工事で済むなら費用が抑えられるからです。
注1…日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合が2013年にまとめた調査報告書です。
シロアリ予防と駆除で何が違う?

シロアリ駆除と予防で、行う作業自体はあまり変わりません。ただし作業する範囲や、作業後に修理箇所の復旧工事をするかしないかなどの点が異なります。
予防と駆除で価格が異なる業者があるのはなぜ?
シロアリ駆除業者の料金設定で、駆除と予防の価格が異なっているケースがあります。業者によっては同じ料金の場合もあります。
一概にどちらが正しいとはいえず、駆除業者のポリシーによるものだといえます。

大きく違うのは、シロアリ被害にあった後の駆除工事ではリフォーム(復旧工事)が必要となる点です。その点について考えてみましょう。
駆除より予防のほうが安上がりと考えていい?

駆除業者の料金設定が同じでも、トータルで見た場合、予防より駆除の方がお金がかかるケースが多いといえます。なぜならシロアリの被害を受けた箇所を元通りに修理する工事はけっこう高額になるからです。
シロアリ被害の程度によっては、大幅なリフォーム工事が必要になる場合もあります。そのため駆除の方が全体的な費用は多くかかると考えておいたほうがよいでしょう。
被害が小さければ、リフォーム工事を省略することもできます。しかし、以下の記事で解説してるように、シロアリ被害で最も心配なのは災害時に建物が壊れて、人命が失われることです。そう考えると、被害が小さくても耐震性を診断してもらうなどの対応は必要といえます。
参考シロアリにやられた家は倒壊するのか? 阪神大震災ではシロアリ被害のある家の8割が倒壊!
既にシロアリが発生した後に行なう駆除工事では、シロアリを駆除した後に、建物の強度を確保するリフォーム工事は必須と考えていたほうがよいでしょう。
ポイント
予防か駆除かを比較すれば、全体としての費用は予防の方が安上がりと考えて間違いありません。
では、シロアリ予防の必要性が高い家とは、どんな家でしょうか?
シロアリ予防が必要な家、予防工事をすべき時期
原則としてほとんどの住宅でシロアリ予防が必要です。ただしシロアリ予防をしなくてもシロアリの被害にあわない家もあります。
でもそれは、運がよければシロアリの被害にあわずにすむということです。
危険性はそれなりにありますが、10万円を超える費用となるために「運がよければ駆除しなくていいのかな?」という悩みは捨てきれません。
ただ、シロアリの調査だけなら無料で行ってもらうことができます。「踏ん切りがつかないけど、安心したい」という場合は、まず無料調査を依頼してみてはどうでしょう? シロアリ110番なら、上場企業が運営しているので、調査だけお願いしてもしつこい営業にあうことはありません。
参考シロアリ110番……上場企業なので調査だけでもおこられたりしません
また、建物タイプ別にシロアリ被害の危険性を分類した記事もあります。
参考シロアリ駆除が必要ない家vs必要な家の違いとは? 住宅の種類別に危険度を解説
ここからは「こんな家は危ない」「こんな家ならシロアリ駆除が必要」という条件をもう少し詳しく考えてみましょう。
新築後5年以内ならそれほど必要ない

建てたばかりの新築の住宅で、シロアリの予防工事が必要なことはまれです。なぜなら現在の木造住宅では、建築基準法によって新築時に防虫工事をすることがが義務付けられているからです。シロアリ予防の薬剤の効果が続いている間は、シロアリ予防工事の必要性は低いといえます。
とはいえ、薬剤の効果には期限がありますし、新築時の防虫工事が完璧ではない可能性もあります。
ポイント
最近の木造住宅における防虫工事はかなり進歩しています。それでも、新築の住宅でシロアリが発生したという事例もありますから、注意だけはしておいたほうがよいでしょう。
以下の記事を参照して、シロアリがいないかどうかセルフチェックをしてみてください
参考シロアリにやられた家は倒壊するのか? 阪神大震災ではシロアリ被害のある家の8割が倒壊!
新築時の防虫処理はどれくらい効果が持続する?
新築時に床下に薬剤を散布したり、柱や根太に薬剤を塗っているケースでは、5年ほどで効果が切れてしまいます。根太というのは、床を支えている大きな木材です。
床下柱の木材に薬剤を加圧注入している場合は、効果が長持ちすると考えられています。例えば建築現場でよく見かける緑色の柱。これはACQという薬剤を加圧注入したものです。

上の図のように、圧力をかけられるチャンバーの中に木材を入れてACQを染み込ませています。ACQ以外にもホウ素系薬剤など、数種類の薬剤が加圧注入に利用されています。
こういった木材を使用している場合、相当長期間薬剤の効果が持続します。そこで、薬剤を塗っただけの木材に比べると、加圧注入処理された建材はかなり安心できます。
しかし、加圧処理をした木材を避けてその上のフローリングを食害したケースなどもありますので、絶対安心とまではいえません。
ポイント
新築時に薬剤を塗布しているケースでは5年経過時点から注意が必要です。加圧注入された木材ではより長く薬剤の効果が持続するので、さらに長期間シロアリ被害が発生しにくくなります。しかし、すべての木材に加圧注入が行われているわけではありませんので、やはり5年経過後にはある程度の注意が必要となります。
データで見ても6年目からリスクが増える
日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合が国土交通省の補助を受けて行った調査事業では、新築から5年を経過するとシロアリの被害が出はじめ、15年めくらいから急増していくことがわかります。

グラフにA区分、B区分と書かれているのは以下のような区分けです。
A区分 | 防蟻処理保証切れで再施工せず一定期間経過した物件 |
---|---|
B区分 | 防蟻処理保証期間内の物件 |
また、このグラフには一度シロアリ被害を受けて駆除工事をした後の「再発被害」は含まれていません。ですから、築年数が古くなると、実際にはもっと頻繁にシロアリの被害が起こっていると考えられます。
新築後6年を経過したらシロアリ防除の時期といえます。こういった住宅では、少なくとも無料のシロアリ調査だけは受けておきましょう。
参考シロアリ110番……無料調査、おすすめです
築年数別のシロアリ防除に対する考え方は、以下の記事でさらに深掘りしています。
参考シロアリ駆除が必要ない家vs必要な家の違いとは? 住宅の種類別に危険度を解説します
日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合では、シロアリの発生状況について、他にも様々な調査を行っています。そのデータから、シロアリの被害を受けやすい住宅の特徴を見ていきましょう。
どの都道府県でシロアリの被害が発生しやすいか?
日本長期住宅メンテナンスの調査では、下のグラフのように、温暖な西日本・九州地方でシロアリ被害の発生率が高くなっていることがわかります。ただし、東北地方など寒冷なエリアでも、それなりにシロアリの被害が発生しています。

また、注目したいのは全国のシロアリ被害発生率の平均。実は、シロアリ発生率は29%という結果になります。全国平均で、約3割の住宅にシロアリの被害が発生しています(日本長期住宅メンテナンス調査/国土交通省補助事業)。
ポイント
全国平均で、シロアリ被害の発生率は約3割!
基礎の構造別シロアリ被害発生率。やはり布基礎が不利

基礎の構造別にシロアリ被害発生率を見ていくと、やはり布基礎がベタ基礎の倍以上被害を受けていることがわかります。
ベタ基礎は下の写真のように、床下に当たる部分にもコンクリートを打設しているタイプの基礎構造です。

それに対して、布基礎というのは床下全てにコンクリートを打つのではなく、モノレールのレールのような形の鉄筋コンクリート製基礎を作る工法。その基礎の上に建物をのせます。
実際には土の中にT字を逆さまにした形でコンクリート打ち込み、それを基礎としています。

シロアリ予防工事の保証期間が過ぎていると、シロアリ被害の発生率が大幅上昇することもわかります。布基礎で、なおかつ長らく予防工事をしていない場合はぜひ注意をおこたらないようにしてください。
基礎断熱が施工されていると危険?
基礎の構造とともに注意をしておきたいのが、基礎断熱の有無。「基礎断熱が施工されている住宅ではシロアリの侵入を受けやすい」とは以前からいわれていましたが、この調査でそれが裏付けられました。
基礎断熱がなぜシロアリの被害を受けやすいのかというと、断熱材がシロアリにとって住みやすい巣になるからです。特にスタイロフォームなど発泡系の断熱材は、シロアリが好んで巣にするということがわかっています。

ポイント
予想通りベタ基礎に比べると布基礎が不利。ただしそれよりも「シロアリ防除工事の保証期間内か保証が切れているか」の違いの方が大きいです。また基礎断熱を施工している住宅では、かなり注意が必要。
やはり基礎パッキン工法が有利で地窓は少し不利

最近の住宅は基礎パッキン工法で床下の通気性を確保しています。

基礎パッキン工法というのは、写真のような薄い建材で基礎の上の建物全体を持ち上げることで、建物の全周囲から換気できるようにした工法です。全周換気は効率がよく、湿気がたまりにくいため、シロアリが好まない環境を作ることができます。
これに対して、昔は基礎内に設けた通風口(地窓)によって換気を確保していました。通風口がない建物よりは床下換気にすぐれていますが、基礎パッキン工法には劣ります。

地窓と基礎パッキンによって、グラフのようにシロアリ被害の発生率が異なっています。

ポイント
基礎パッキン工法の方が有利です。ただし、基礎パッキン工法は最近の建築物に使われているので、単に「建物が新しいからシロアリ被害が少ない」という理由も考えられます。
基礎パッキンなら絶対安心と考えてしまうのも危険です。
在来工法の浴室はユニットバスに比べて断然不利

最近ではユニットバスが主流ですが、現場で施工してタイルなどで仕上げる、在来工法の浴室もあります。調査では在来工法の浴室で、ユニットバスの2倍程度のシロアリ被害が発生していました。

ユニットバスは水密性といって、浴室内の水を外に漏らさない性能がすぐれています。それに対して在来工法の浴室は、長年のうちに必ず水や湿気が外に漏れ出してしまいます。
在来工法の浴室では、適度な湿り気を好むシロアリにとって、住みやすい環境を作ってしまう事が多いのです
シロアリ予防は自分でもできる?

というわけで自分でシロアリ予防をすることは可能といえますが、あくまでも自己責任。何か起きた場合でも、誰かに責任を取ってもらうことはできません。
その点をふまえて考えると、専門的な予防工事は業者に任せるとして、まずは自分でできる範囲の「シロアリが好まない環境作り」をしてみることをおすすめします。
自分でできるシロアリを寄せ付けない対策とは?

日本で主に建物に被害を与えているのはヤマトシロアリとイエシロアリの2種類。これらのシロアリは、次のような環境を好みます。
- 適度な湿り気がある。
- 食べ物となる木材がある。
- 日が当たらず密閉された空間が好き。
- ある程度温暖な環境(とくにイエシロアリ)。
その逆を行けばよいわけで、とくに1~3については努力の余地があります。
切り株や廃材をそのままにしないで片付ける

シロアリは庭の廃材や廃朽した切り株などに巣をつくります。そこから地下を伝って、建物の床下に侵入してきます。

そこでまず敷地内にシロアリの餌となる木材をおかないことが、シロアリ予防の第一歩になります。
段ボールを放置するのも意外と危険

盲点になりがちなのは段ボールなどの紙製品。紙はもともと木のチップから作られていますので、シロアリの餌になります。
しかも、木材の主要な成分のうち、シロアリが食べないリグニンを除去したものが紙。逆にいえば、シロアリが好きなセルロースが紙・ダンボールの主な材料です。シロアリから見たら、段ボールはおいしく加工された餌の塊ということになります。
シロアリを飼育するとき、霧吹きで湿らせたティッシュペーパーを与えるとよく食べます。そこからも紙はシロアリの大好物ということがわかります。
換気口を物でふさがないように注意する

基礎の通気口(地窓)などを物で塞いでしまっている場合、床下の換気が悪くなります。換気が悪く湿気が多い環境は、シロアリにとっては好都合です。
また、放置されている物が木製の古い家具などであれば、それもシロアリの餌となります。
整理整頓をして通気をよくしておくというのは、シロアリ対策として大きな意味があります。
雨漏りや水濡れを放置せずに修繕をしておく
廃朽といって建物の木材に腐れが生じることがあります。実は、廃朽とシロアリの被害はセットで発生することが多く、廃朽した木材をシロアリが好む傾向があります。
雨漏りや外壁からの水の侵入があると、木材が常に湿った環境となり、シロアリと廃朽が同時に発生してしまうため、建物にとって大ダメージとなります。
お金がかかるから、と、建物のメンテナンスを先延ばしにしていると、結局はシロアリの被害や廃朽によって、建物が大きなダメージを受けます。そうなると、早い段階で補修していた時よりも、はるかに大きなリフォーム代がかかってしまいます。
住宅のメンテナンスは定期的に行い、シロアリがよってこない環境を維持してください。
外壁塗装や、屋根の葺き直しを行うタイミング、そして低価格で行う方法については以下の記事を参照してください。
ウッドデッキなどは防腐処理をしておく

ガーデニングで使う木製のアイテムも注意が必要です。ウッドデッキは屋外にあるため、薬剤の効果が長続きしません。そこでシロアリはまずウッドデッキを巣としてコロニーを大きくして、その後建物内部に入っていきます。ウッドデッキには定期的に防腐処理をしておくほうがいいでしょう。
ウッドデッキのシロアリ予防なら、自分でも施工することができます。また、木製の柵などもよくシロアリの巣になっていますので、できれば木製を避け、金属製の柵にした方が安心といえます。
古い枕木や、ウッドチップ(バークチップ)もシロアリ被害の原因になる可能性があります。クルミの殻であればシロアリが食べないといわれているので、ガーデニングをする人は、こういった素材に置き換えたほうがいいでしょう。
自分で予防「工事」も不可能ではないけど……
自分でできる範囲の予防としては、ここまで見てきたような対策方法が考えられます。
シロアリの予防工事を自分で施工する事も原理としては不可能ではありません。バリア工法であれば薬剤を散布するだけなので、比較的敷居が低そうに見えます。ただし以下の記事にあるように、シロアリの巣は発見しにくく、女王アリも1匹だけとは限りません。
参考シロアリの寿命は長く王アリは100年生きる可能性も!その生態とは?
巣の一部を駆除しただけではシロアリを駆除したことになりませんし、女王アリを駆除しても、職アリ、擬職アリやニンフなどから、新しい女王アリが生まれ、また繁殖を始めてしまいます。
よく害虫は元から断たなきゃダメ、といわれますが、シロアリも元から断たないと駆除したことになりません。
もう1点注意をするとすれば、薬剤散布にはある程度の危険性が伴うということが挙げられます。

写真のようにシロアリの防除施工士は防護服を着て施工していますし、床下に潜るときは業務用の防毒マスクで完全に顔を覆っています。

シロアリの駆除剤は年々安全性が上がっていますが、それでも毒性を持つものですので、自分で施工する場合には防毒に気をつけてください。
その上で、シロアリの予防工事を自分でする場合は、下のリンクにあるTTテクノやアマゾンなどで資材や薬剤を購入することができます。
迷わずプロの業者を呼ぶべきケースは?
予防の段階で明確な判断基準をあげるのは難しいのですが、日本の住宅の3割にシロアリ被害があるということを考えると、積極的に予防工事を行う姿勢が必要といえます。

明確にシロアリ駆除業者を呼んだほうがいいといえるのは、隣近所でシロアリ駆除をしている場合。シロアリは地下から侵入してくることが多いので、お隣との塀を地下からくぐり抜けて、自宅の敷地に侵入してきます。
こういったケースでは、迷わずプロの駆除業者の無料診断を受けておき、必要であれば予防工事を施工しておいた方がいいといえます。
シロアリ予防・業者選びの基礎知識

シロアリ予防工事の予算感をざっくりとまとめておくと、薬剤を散布するバリア工法では、1平米あたり1000円~3000円。例えば下の間取り(1階)の住宅であれば、およそ8万円から25万円程度と考えられます。

では、工法や費用相場を詳しく見ていきましょう。
工法はふたつ。バリア工法とベイト工法
古くからある、薬剤を散布する工法をバリア工法といいます。これは、床下や建物周囲の敷地に薬剤を散布して、薬剤によってシロアリが入り込めないバリアを作るという工法です。
それに対してベイト工法は、シロアリが好むエサ(ベイト)を建物の周りに配置することで、シロアリの侵入を防ぐという方法です。シロアリの兆候が見られたら、エサとなるベイト剤を殺虫成分があるものと入れ替えます。
シロアリは職アリがエサを巣に持ち帰り、他のシロアリたちにシェアする習性があります。そこで有毒な成分もシェアされて、最終的に巣が全滅するという仕組みです。
シロアリ予防工事の費用相場は?
施工事例が多いバリア工法の場合、価格は下のグラフのように分布しています。左端が、ひとつの県など比較的狭い範囲で営業している業者の価格相場で、1000円台前半に集中しています。

右に行くほど駆除業者の規模が大きくなり、右端は全国規模のダスキンやアサンテといった駆除業者になっています。全国規模の大手有名業者の場合は、平米単価で3000円以上の事例も見られます。JAなどが比較的高い単価を設定しています。
シロアリ110番は全国展開でありながらもフランチャイズ制をとっているため、平米単価1200円と割安です。施工方法を日本シロアリ対策協会の指定広報に統一している点や、追加費用が一切ない、という点も安心材料。

シロアリ駆除業者に迷うようであれば、シロアリ110番を軸に2~3社に相見積もりを取るというのがオススメです。
参考シロアリ110番……相見積もりはここからスタート
シロアリ予防工事は相見積りをとるべき!
シロアリ駆除で相見積もりを取るべき理由は、以下の2つです。
- 価格の費用相場がわかる。
- 複数業者の目で調査してもらうことでシロアリの被害状況が本当にわかる。
費用に関しても重要ですが、予防の段階で特に重要なのは、複数の業者の目で建物のコンディションを見てもらうことです。シロアリの被害は本当に見つけにくいので、1社だけであれば見落としてしまうような小さな被害であっても、複数の目で見てもらうことによって発見するということが狙いです。
シロアリの生態については以下のリンクも参照してみてください。
参考シロアリの寿命は長く王アリは100年生きる可能性も!その生態とは
高くてよい業者は見つけやすいですが、安くてよい業者を探すにはどうしても努力が必要になります。ダスキンなど大手業者の無料調査を見ておき、その仕事ぶりを知った上で、安い地場業者の中でもいい仕事をする所を探してはどうでしょう?
そういった比較もできるように、しっかり意識して相見積りを取るとよいでしょう。
参考文献
今村祐嗣、角田邦夫、吉村剛(2000)『住まいとシロアリ』(青海社)
日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合(2013)『国土交通省補助事業 シロアリ被害実態調査報告書』