リフォームとメンテ

外壁塗装の工程・手順 | 家の塗装で最も重要なポイントは「下地」だった!

2021年2月10日

外壁塗装の手順と失敗しない発注の仕方を解説

この記事でわかること1分チェック!

外壁塗装はDIYできる?
コストダウンのための外壁塗装DIYはNG。長い目で見るとソンをする可能性が大です。なぜなら最も大切な下地調整がうまくできないからです。
外壁塗装の工程・手順
仕上がりを左右するのは下地調整と下塗り。ここがいい加減だと高級塗料でもすぐ剥離します。その後、中塗り、上塗りと進み合計3回塗りが基本
プロに依頼する時の手順
自社施工している塗装店3社の見積りを取ることでぼったくり業者は排除可能。見積りサイトを利用することをおすすめします。

この記事は当サイトおすすめの塗装業者N-TRUSTさんの取材協力により制作しました。その他書籍やメーカー発表資料も参照しています。

プロは「外壁塗装のDIYはやめて!」と思っている!?

外壁塗装をコストダウンするためにDIYで施工できるかな?

そんな疑問を持っている方も多いはず。しかし、塗装のプロは「外壁塗装のDIYは後が大変だからやめてほしいなぁ」と思っています

その理由は、次に塗装するときの下地調整が大変だから。後で詳しく触れますが、塗装で一番大切なのは「下地」です。どんなにいい塗料であっても、下地調整が悪いとすぐに剥離してくるからです。

その点、DIYの下地調整はプロから見たら不完全な場合が多く、次に塗装する時には、すべてを剥離するという膨大な手間がかかってしまいます。

また、プロがしっかり施工したら10~15年程度は長持ちするのに対して、DIYではすぐに再塗装の必要性が出てきます。何度も塗装する必要があるのでコスト的にもかさんでしまいます。

そこで、コストダウンのためにDIYで外壁塗装をするのはぜひ避けてください。コストダウンをするなら記事後半で触れた「住宅ローン借り換えでゼロ円リフォームを目指す」方法や、火災保険適用が効果的です。

一方「趣味でDIY塗装をしたい」という場合はアリかもしれません。次の塗り替えも自分で施工し、マイホームのメンテナンスを楽しもう! ということなら、DIY施工でもよいと思います。

ポイント

コストダウンのための外壁塗装DIYはNG。結局は高く付きます。趣味でコツコツDIYを楽しむならアリかも?

外壁塗装の工程・手順と気をつけたいポイント

ここからは、DIYをするにせよ、プロに依頼するにせよ、押さえておきたい外壁塗装の手順について見ていきます。

step
1
近隣のあいさつ

地味な作業ですが、施工前に隣近所に挨拶をしておくことは大変重要です。工期や工事内容、連絡先などを明記した手紙を配布するなど、こういう部分をちゃんとできる業者は信頼性が高いといえます。

私の自宅はN-TRUSTさんに塗装してもらいましたが、ご近所では「社長イケメンやわぁ!」と評判でした。何かあった場合を考えると、ここで手を抜くのはけっこう危険です。

step
2
足場工事

足場工事には、①安全確保をして施工性を上げるという目的と、②メッシュシートなどを貼って飛散防止をするという目的があります。

step
3
高圧洗浄

地味ですが、最も大切といわれる下地処理の第一段階です。高圧洗浄が不十分だと何を塗ってもすぐに剥離してきます。

特に屋根(カラーベスト)の高圧洗浄は非常に重要といわれています。高圧洗浄をしながら表面のコンディションなどもチェックしていきます。

step
4
養生

メッシュシートがしっかりかかっていれば、それほど塗装が飛び散ることもありません。しかし、念のため自動車などには専用のビニールシートなどで養生をしておきます。

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めったにないとはいえ、たまには事故がおきますので注意しましょう。

step
5
下地(補修とシーリング)

下地処理は塗料の密着性を高める重要な工程です。ひび割れのシーリング処理を行うなど、補修を行うことと、古い塗膜を取り除くケレンと呼ばれる作業を行います。

塗装そのものよりも「下地調整をどうするか?」を判断することのほうが難しいといわれており、この工程で塗装の良し悪しが決まってきます。

また、最近多い窯業系サイディング貼りの建物の場合、下塗りの前にシールの打ち替え作業が必要になります。

一般的には塗装ノリのよいウレタン系のシールをこの時点で施工しておき、シールの上から塗料を塗っていきます。

step
6
下塗り

塗装工事は3度塗りが多く、その最初の工程が下塗りです。下塗り用の塗料には外壁を保護する成分は入っていませんが、上塗りに使う塗料を下地に定着させる働きをします。

step
7
中塗り

上塗り(仕上げ)と同じ塗料で、中塗りと呼ばれる工程を施工します。上塗り材を補強することや、塗装面を平滑化して上塗りの定着をよくすることなどが中塗りの役目です。

上塗りせず、中塗りだけで済ませて手を抜かれたら? 実はプロでも「ちゃんと3度塗りしているか」を施工後に確認するのは難しいといいます。見積り時点で何度塗りするのかをきちんと確認し、工程通りに進めているかも見ておくとよいでしょう。

step
8
上塗り

中塗りと同じ塗料で仕上げる工程が上塗り。中塗り+上塗りで厚みのある塗膜をつくり、塗料の耐久性を確保します。

また、各工程にはインターバルと呼ばれる乾燥時間が必要で、塗料メーカーが「これくらいインターバルをとってください」と指定しています。

そういった工程管理がしっかりされているかにも注目してください。

step
9
付帯工事

最後に雨どいや雨戸などの塗装を行います。雨どいの交換、金具の交換などにも対応してくれる塗装業者さんが多く、外回りの細かいメンテナンスを行う工程と考えてもよいでしょう。

step
10
手直し・検査

仕様書通りに仕上がっているかなど、塗装の最終チェックを行い、必要があれば手直しします。

step
11
足場解体・清掃

塗装に問題がなければ足場を解体し、撤去します。

現場がきれいな業者は仕事も正確です。足場解体や清掃で、きちんときれいに片付けできていれば、施工についても安心材料になると思います。

もしDIYするとしたら?

上記の通り、外壁塗装の工程自体は複雑ではありませんが、ひとつひとつの作業に経験や知識が必要になります

たとえば塗料のインターバル時間や下塗り用塗料の選び方などは、現場の状況や気象条件にも左右されます。

もしDIYで施工するとしたら、こういった点をきっちり調べてから取りかかってください。

下塗り塗料だけでもこんなに種類が! どれがベストか選べますか?

たとえば下塗り塗料の種類を把握して、どれがベストかを選べないとしっかりした下塗りはできません。

下塗り塗料には次のようにさまざまなバリエーションがあり、プロは目的によって使い分けています。

シーラー上塗り材が下地に吸い取られることで発生するムラをおさえる効果がある。
プライマーシーラーと同じ働きだが下地材により使い分ける。鉄材などで選ぶ事が多い。
フィラー凸凹した下地を調整したりヘアークラックの補修が可能。
微弾性フィラー通常のフィラーより膜厚を付けることができ、最近主流となっている下塗り剤。
サーフェイサーシーラーやプライマーの上に塗布し、塗装面を平滑化する働きをする。

こういった知識が必要になることを考えると、プロに塗装を依頼する方が合理的といえるでしょう。

外壁塗装を塗装業者に依頼する手順と注意点

ここまで見てきたように、外壁塗装をDIYで施工するのはおすすめできません。むしろ内部工事の方が問題なくDIYできるため、たとえばクロス施工や、畳の部屋をフローリングに変更するといった工事をDIYしたほうが効率的です。

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そのあたりだと、失敗しても家が壊れる心配はありません。塗装で失敗すると数年後に家の構造が劣化する恐れもあります。

外壁は家をガードする重要な部分ですから、そこが劣化すると雨漏りの原因にもなり、内部が急速に劣化していきます。「外壁塗装は建物の構造を守っている大切な工程だ」と考えて、プロに任せておきましょう。

リフォーム工事のコストダウンについては、以下の記事が参考になります。

参考はじめてのリフォーム分離発注。外と中の2分割で失敗せずに安くする!

参考【外壁塗装】助成金狙いはNG!お金がないとき本当に役立つ3つのノウハウ

外壁塗装を行う時期のサインはシールで判断

外壁の種類によって塗装時期を見極めるサインは違っていますが、共通していえるのは、新築から15年経ったら塗装すべきという点。10年経過時点で再塗装すれば理想的です。

最近最も多い窯業系サイディング貼りの建物の場合、シールから先に劣化してくるので、まずはシールを見てみましょう。

シール(シーリングやコーキングともいいます)は、材料のすき間に充てんして、防水性や気密性を確保する資材のことです。

シールを打った直後はきれいにすき間が埋められていますが、劣化してくると写真のようにひび割れたり、痩せてきてすき間ができたりします。

こうなるとシールを打ち直す必要があるので、再塗装とシールの打ち替えをするタイミングが来た、ということになります。

塗装時期や塗り替えの周期については以下の記事に詳しくまとめています。

参考【外壁塗装】塗料の種類と選び方。オシャレな色決めができるおすすめアプリも紹介

発注先は営業会社ではなく実際に作業をする塗装業者(施工店)に!

インターネットでいろんな情報が流れている現在、知っている人も多くなりましたが、営業会社と呼ばれる会社は下請けや孫請けに仕事を投げています

同じ工事代金でも、直接施工店に支払ってあげる方が、中間マージンがかからない分良心的な施工が可能になります。材料もよいものを使えますし、人件費をかけてていねいに施工することができます。

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営業会社はガンガン営業してたくさんの仕事を取ることが目的。施工店は施工をして工事代金をもらうことが目的。ずいぶん違います。

営業会社は訪問販売や、「激安」「格安」をうたったチラシを大量に配布したりして、とにかく顧客を探し続けています。

たとえば最近も家内の実家に訪問営業がありました。「お宅は角地なので目立つから、宣伝になります。格安で塗らせてください。」と言われたそうです。

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そういうのはウソですから信用しないでください。日本中に無数にある角地の家に、いちいち格安奉仕していたら会社が潰れるでしょう。

こういう会社が外壁塗装を受注すると、下請けや孫請けに安い価格で工事をさせることになります。

見積りサイトで3社の相見積りを取り、優良業者を選ぼう!

記事作成にあたっていろんな話を教えてもらったN-TRUSTさんも「今は見積りサイトを利用するのが安全」といいます。

見積りは3社程度に依頼してください。3社の見積りを取ると相場が見えてきます

  1. ぼったくり業者は絶対わかります
  2. 担当者3人に会えるので業者の知識を比較できます

まず、①ぼったくり業者は見積り段階ですぐわかります。気になるのは逆に、妙に安いけど大丈夫かな? という業者。

こういう点をしっかり見るためにも、3社の見積りをしっかりとチェックしてください。まず、現場に来ずに見積りを出す業者は(少ないと思いますが)パスしましょう。現場を見ないと、下地補修の工程も決めることができません。絶対に現場は見るべきものです。

そして、担当者が来てくれたら話をしてみてください。

この現場にどんな塗料が適しているのか? 下地補修はどうするか? 屋根なら塗装がいいのか葺き直しがいいのか? などなど、話しておくことはたくさんあります。

しっかりした施工店の担当者なら、根拠を示して必要な工程を説明してくれるはずです。その話を聞いて業者選びをしてください。

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多少の値段の差より、信頼できるかどうかの方が大切です。手抜き工事や失敗工事をされると、プロでも見抜くのは困難だからです。

見積りサイトは「ヌリカエ」がおすすめ

塗装の見積りサイトはたくさんあります。しかし、どのサイトも「格安」「外壁塗装が安くなる」と、安さばかりを打ち出していて心配です。

その点、ヌリカエだけは「適正価格」を前提に、下請けに投げるのではなく自社施工している優良店を重視しています。

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外壁塗装の問題点や重要なポイントをわかって運営しているサイトだなと感じます。

そこで、ヌリカエを利用して、自社施工している塗装会社3社の見積りをとってください。

参考ヌリカエ……施工店に直接見積り依頼できるサイト

また、見積り依頼をしたら、担当者が現場を見に来てくれるまでの間に、以下のような方針を固めておいてください。

何を重視するか、施工範囲をどうするかを決めておく

まずはコスト重視なのか、とにかく長持ちさせたいのかなど、重視するポイントを決めておくことが必要です。塗装会社はこういったリクエストを聞き、提案する塗料や工法を考えてくれます。

もうひとつは付帯工事の範囲。雨戸や雨どいなどすべて塗装するのか、不要なのか。カーポートも塗装するのかなど……。こういった点をあらかじめ決めておき、各塗装会社に同じ条件で見積り依頼をしてください。

そうでないと、せっかくの相見積りが比較しにくくなってしまうからです。

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見積りは漠然と頼むと失敗しがちです。遅くとも最初に来てくれた業者と打ち合わせをした時点で、残りの2社に話をする内容を詰めておく必要があります。3社すべてに同じ条件を伝えたいからです。

ここまですれば、外壁塗装で失敗する確率は激減しているはずです。あとは、コストをもうちょっとなんとかしたい場合のお話しです。

値下げ交渉より住宅ローンの借り換えと火災保険申請

外壁塗装の原価は比較的はっきりしており、大幅値引きの余地などは少ないといえます。相見積りで多少のコストダウンはできても、激安になってしまうとむしろ心配です。

外壁塗装における詐欺の手口などは、以下の記事を読んでみてください。

参考外壁塗装で「助成金がもらえる」は詐欺への入り口。理由と悪徳業者を撃退する3つのコツ

外壁塗装のコストダウンを狙うなら、ムリに値引きを引き出して手抜き工事の危険性を増やすより、リスクの少ない方法をとるべきだと思います。

具体的には超低金利を利用したスマートリフォーム(住宅ローン借り換えでリフォーム代を捻出)と、平均100万円下りるといわれている火災保険の風水害補償の利用がおすすめです。

モゲチェックで超低金利ローンに借り換えると数百万円捻出できる!?

モゲチェックは、ヤフー関連会社のYJキャピタルや電通イノベーションパートナーズなどが出資する、株式会社MFSが運営。かなりのスピードで進化しており、今や住宅ローンを借りる時には欠かせないツールとなっています。

最大のウリは、ナンバー1金利のローンを無料で紹介してくれるというポイント。公式サイトでは平均して月額の返済が2万円下がる、と発表しています。

この2万円にリフォーム代を組み込むことも可能です。というより、まずはその方法を優先すべきです。リフォームローンを組むなら絶対に借り換えで生まれた余裕部分に、リフォーム代を組み込んでください。

住宅ローンとリフォームローンでは金利がまったく違うため、リフォームローンはかなり不利だからです。

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すでに住宅ローンは完済した、という人には残念なお知らせですが……。

10年以上前にローンの借入をした方の場合、変動金利から変動金利に借り換えをしても、かなりの金利圧縮効果が期待できます。

使わないとソンするレベルなので、まずはモゲチェックに無料登録をして、どんな機能があるかのかチェックをしておいてください。

参考モゲチェック……無料でここまでできるツールは貴重

ダメ押しに火災保険を請求しておく

火災保険を一度も請求したことがない人が大半ですし、そういった人は気づいていませんが、実は火災保険の風水害補償はけっこう下ります

その額は平均で約100万円7割程度の確率で保険金を受け取ることができています(注1)。

軽微な雨どいや瓦などの破損でも保険金を受け取れるケースが多く、一度は相談してみる価値があります。

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外壁塗装をしてしまうと破損箇所がきれいに直ってしまいます。そうなると保険を請求できないので、かなりもったいないと思います。

塗装を依頼する業者が対応してくれることもありますが、対応していない場合は以下の記事を参照してください。スマートリフォームと保険申請という2つのポイントで、外壁リフォーム代金を捻出できる可能性は十分あります。

【外壁塗装】助成金狙いはNG!お金がないとき本当に役立つ3つのノウハウ

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取材協力

この記事も、当サイトおすすめの外壁塗装会社N-TRUSTさんの取材協力で作成しました(その他資料も参考にしています)。

大阪府堺市を中心に奈良県など比較的広範囲をカバーしているので、こういった地域で外壁塗装を検討している方は、ぜひ問い合わせてみてください。安心して工事をお任せできます。

株式会社 N-TRUST
〒592-8335 大阪府堺市西区浜寺石津町東2-11-3
072-256-4371
URL: http://www.n-trust.info/


注1……お家の保険相談センター調べ。

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