不動産相続

【簡易版】相続した土地の場所がわからない。そんな時の調べ方

2020年4月18日

相続をした土地のおおよその場所はわかるが、具体的な場所がわからない……。そんなご相談をいただくことがよくあります。田舎の不動産屋ならではのテクニックをご紹介しておきましょう。

ステップ1「公図を確認」

ここでは「沖縄県南城市知念字知念693番」の場所を調べてみます。ためしにGoogleマップにこの地番を入力してみると、次のように表示されます(ブラウザのバージョン等によって異なる場合があります)。建物が建っていない土地は検索できないことが原因ですが、市街地などでこのような表示になる場合は、住居表示実施区域の可能性があります(注1)。これについては別途解説予定です。

建物が建っていない土地で、場所がわからないという場合、まずは公図をとってみます。オンラインで取得できますがクレジットカード(デビット不可)が必要になりますので、用意しておきましょう(一時利用の場合)。

まず、一般財団法人 民事法務協会の「登記情報提供サービス」というサイトにアクセスします(利用時間は平日の午前8時30分から午後9時まで)。

民事法務協会「登記情報提供サービス」

利用方法はサイトに明記されているので割愛しますが、「一時利用」ボタンをクリックして、必要な公図(地図)をダウンロードします。料金は364円です。

「沖縄県南城市知念字知念693番」の公図は以下の通りです。

これではまったく場所がわかりませんが、この公図を手元に置きながら、インターネット上の情報だけで位置特定を試みてみましょう。

ステップ2「手がかりをたよりに特定」

私がよく使うのは「全国地価マップ」というサイトです。

全国地価マップ

「固定資産税路線価等」「相続税路線価等」「地価公示・地価調査」のいずれでも問題ありませんが、見やすさで「地価公示・地価調査」をおすすめします(ただし、田舎では路線価が定められていない場合が多く、ほとんど大差ないです)。

いずれかのボタンをクリックした後に表示される「全国地価マップご利用にあたって」を一読して「同意する」を押した後、ちょっとした注意点があります。

「住所一覧から探す」と「地図から探す」のふたとおりの検索方法がありますが、「住所一覧から探す」を選んでください。ここでは、沖縄県→南城市……と進みます。すると、次のような画面になります。

知念→知念字知念と選ぶと、下図のように地番が列挙された画面になります。ここに数字があるところはだいたい建物があり、検索が可能な地番です。

探している693番に一番近い地番を探してみましょう。該当するのは692番のようです。クリックしてみると次のような画面になります。

この地図と先ほどの公図を照らし合わせると、大まかな場所がわかってきます。探している「沖縄県南城市知念字知念693番」は国道331号線の南側にあり、建物が建っている(と思われる)692番の南側隣接地のようです。土地の北西を通っている道路には地番がなく、里道と推測されますが、この道路の形状は公図と全国地価マップの地図とで類似しています。

ステップ3「Googleマップで答え合わせ」

ここで、本来探している693番の北側の692番をGoogleマップで確認してみます。航空写真で見てみるのがよいでしょう。

上記の航空写真にオレンジで示したか所が、探している土地だと推測できます。ほとんどの土地の場所はこれで特定できますが、ものすごい山の中で周辺に一切建物がない場合などは、これでは探し出せないケースがあります。そんな時の土地の探し方は、次のエントリーでご紹介する予定です。乞うご期待!

4月19日追記…下記エントリーを参照してください。

【完全版】相続した土地の場所がわからない。そんな時の調べ方

前回のエントリーでは、おうちのパソコンで所在のわからない土地をサクッと調べる方法を解説しました。 ただし上記の方法は万能というわけではなく、周辺に(少なくとも公図で確認できる範囲に)住宅などが存在する ...

続きを見る


 

注1…住居表示とは、「住居表示に関する法律(昭和37年)」に基づいて、住所をわかりやすくしたり郵便を配達しやすくするために、市町村レベルで決められているもので、登記簿上の地番と異なる場合があります。住居表示実施区域では、郵便物が届く住所が住居表示による住所です。したがって、その「住所」では登記簿を取得したり、公図を取得することができません。

また公図については下記の記事が参考になるかも知れません。

100万円の蔵みたいな物件に学ぶ公図の話

沖縄から大阪府阪南市に引っ越してきてひと月。ようやく沖縄の物件ではなく、大阪の物件のチェックがはじまりました。今回は、表題の通り「漁港の目の前の100万円の蔵みたいな建物」が古家として建っている土地に ...

続きを見る

-不動産相続
-,

© 2020 fudomaga | 不動産マガジン