不動産相続

「相続した土地がいらない」場合は? ケースごとに解説

2020年1月14日

当サイトへも「相続 土地 いらない」などのキーワードでアクセスしている方が一定数いらっしゃるようです。その点をズバリ解説した記事をこれまで書かなかったので、本エントリーで簡単に論点をまとめておきたいと思います。

ひとくちに「相続した土地がいらない」といっても、理由はさまざまです。代表的なものから考えてみましょう。

維持費が高い土地

維持費が高い土地

分譲別荘地内の土地で、年間管理費がバカにならない……というケースをよく目にします。レインズ(不動産流通機構)などで検索すると、かなり安い価格で売り出されている物件があります。成約までに時間もかかっているようです。

なかなか売れない物件が多いと考えてよいでしょう。

しかし何もしないよりも、売出しをしておいたほうがよいと思います。時間がかかったとしても売却できる可能性はあります。売り出さなければ、可能性はゼロです。

こういった物件の場合、専任媒介や専属専任媒介は選ばず、一般媒介にしておいてください。専任媒介だから不動産屋ががんばって営業してくれる……という物件ではないからです。リゾート系の物件を扱っている不動産屋と、極力現地に近い不動産屋の2件に媒介(仲介)を依頼し、間口を広げた方がよいでしょう。

下記のような一括査定サイトを利用して、複数の不動産業者に打診してみるとよいと思います。

参考リビンマッチ……無料で複数社に査定依頼ができる大手サイト

参考不動産売却のイエイ……こちらも大手サイトのひとつ。無料で利用可能です

場合によっては、下記のエントリー(記事)で解説している「家いちば」などのサイトにも登録したほうがよかもしれません。安ければ購入してもらえるチャンスはあると思います。市町村が運営している空き家バンクについては、どちらかというと機能していないケースが多いと思います。空き家バンクを利用するなら、物件に一番近い地元業者に相談した方が、多少は意味があるかもしれません。

人間関係が複雑で放棄したい場合

人間関係が複雑で放棄したい場合

相続人間で揉めそうだったり、相続人が多数いて面倒だから「いっそ、この不動産はいらない」というケース。相続放棄は自分のために相続が発生したことを知ったときから3カ月以内でなければできません。しかし、相続分の放棄はそれと別問題。3カ月以上経過してもできます。弁護士や司法書士などの専門家に相談してみてください(メリット、デメリットがありますので慎重に)。

すでに遺産分割協議も終えて相続が確定しているけど、いらない土地をあの人にあげよう……と考えている場合は、贈与税が心配です(贈与税がかかるとしたら、土地をもらった人が支払う必要があります)。遺産分割協議をやり直した方がよいケースも考えられるので、税理士さんに相談してみましょう。

弁護士さんの法律相談は、30分5000円くらいのケースが多く、中にはもう少し低価格に設定している先生もいます。また、税理士さんの税務相談はそれ以下のケースが多いと思います(うちの顧問税理士さんは、税務相談だけなら無料です)。市町村が実施している無料相談などもありますので、専門家の意見を聞いておくべきだと思います。

収入要件がありますが、下記のような無料の法律相談を行っている団体や行政機関もあります。

参考法テラス「無料の法律相談を受けたい」

また、このように相続等にからむ問題を解決しないと売れない物件は、専任媒介契約が適しています。一般媒介で複数の不動産屋に仲介を依頼すると「他社が解決するまで待とう」「うちで積極的に動いても、他社が決めたらムダになる」といった事情から、積極的に問題を解決してもらうことができません。専任媒介にしておけば「ウチが解決しないと誰もやらない」「問題を解決さえすれば仲介手数料は入ってくるはずだ」という背景から、問題解決に積極的に取り組んでもらえる可能性が高くなります。

自らの終活等で財産を整理したい場合

自らの終活等で財産を整理したい場合

親から相続した不動産を、自らの終活に伴って整理しておきたい場合もあります。このケースでは緊急性がない場合も多いでしょう。まずは、ご自身の持つ不動産の価値を計算してみてください。以下のエントリーが役に立つと思います。

自分でできる不動産査定。自宅や土地の大まかな値段を出す方法

2020年3月23日追記。下記エントリーでファイルメーカー(FileMaker Pro)を利用した査定方法を解説しました。ファイルメーカーをお持ちであれば、そちらを利用したほうが簡単に概算査定が出せる ...

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整理しておきたいのは、①不動産の価値は?、②不動産のまま相続すべきか現金化しておくべきか? といった点。財産がある程度あって相続税の心配があるようでしたら、税理士さんとの相談は必須だと思います。

難物件の場合どんな不動産業者に頼めばよいのか?

ニーズが多様化する現代。これまで挙げてきたような難しい不動産であっても「購入したい」という人がいる可能性もあります。ただ、従来通りの事業形態で営業している街の不動産屋に相談しても「売れませんよ」と言われてしまう可能性大。

そこで、以下のような訳あり不動産を専門に扱う業者に買取査定を依頼してみるのがよいでしょう。

株式会社NSリアルエステートは『ソクガイ.jp』というサイトを運営し、かなり難易度の高い物件でも買取を実施しています。さまざまなニーズを持つ投資家を抱えるなど独自のノウハウを持つので、ひとまずここの無料査定を利用してみるとよいでしょう。共有名義のままの物件、差押登記が入っている物件、再建築不可物件などでも買取可能です。

参考お困り不動産の即日買取【ソクガイ.jp】……共有持分の買取を依頼できるサービス。再建築不可物件、底地のみ売買、立ち退き物件など、難易度の高い不動産の買取を依頼できます。再建築不可物件のセミナーなども行っている会社で、訳あり物件の取り扱いにノウハウを持っています。

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