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ホリエモンの「田舎は生活コストが1/5」説。「住」のみから検証

2019年12月10日

堀江貴文さんの発言は時としてデータやエビデンスに基づかないという問題点があるのですが、直感として(方向性)は正しいこともけっこうありそうです。この記事の結論としても、議論は乱暴だけど、方向性は正しいかな? という感じです。

ホリエモンこと堀江貴文さんがツイッターで「日本がおわってんじゃなくて「お前」がおわってんだよ」と発言して炎上した事件。堀江さんの意見は雑ですが、方向性としてはあり得ると思います。堀江さんの論点はふたつです。

このツイートだけではわかりませんが、YouTubeで堀江さんが自ら解説したビデオを見てみると、彼の真意が分かります。

堀江さんの主張のひとつは、手取り14万円というけれど、情報が民主化された時代にあって、効率よく稼ぐ情報を得られていないんじゃないか? という疑問。たとえば、クラウドワークスで動画編集を請け負うだけでも、月の手取りは14万円をこえるよね、という主張です。

もうひとつは、生活コストが安い田舎に住めば、より有利なのではないかという主張。その部分を文字起ししておきましょう。

しかも田舎、逆に家賃めちゃくちゃやすい。生活コスト、たぶん東京の五分の一以下。ヘタすると。なのに、やってること一緒じゃないですか。家かえって何やってる? YouTubeで動画見てる? 友達とLINEでメッセージやりとりしてる? どうせそんなとこだろうと。だったら人口5千人とか1万人の田舎に行っても一緒ですよ。しかも今LCCがあります。LCCで移動すると、東京都内までだいたい一万五千円くらいで往復できると思います。つまり、たまに東京に来て、非日常を味わいたい。月に一回くらい非日常を味わいたいんだったら、東京で家賃払って、高い生活コストを払うより全然いいです。

不動産屋目線で考察してみよう

田舎であれ都会であれ、生活コストはおおむね衣食住の3つに分類できます。その3要素のうち、不動産屋が得意とするのはもちろん「住」。そこで、まずは住にかかるコストから考えてみましょう。

実は田舎だからといって、堀江さんが言うように家賃が劇的に下がるかというと、そうでもありません。LCCが就航しているような、そこそこの人口を抱える田舎であればなおさら、家賃が東京の半額くらいの物件を探すのがせいいっぱいではないかと思います。

が、実は田舎では、住にかかるコストをほぼゼロにすることができます。それは、買ってしまうこと。田舎の不動産は借りると高いのですが、買うと安い場合が多々あります。うちの場合、大阪府阪南市(最寄り駅から関西空港まで35分くらい)で、土地64坪つきの戸建て住宅を270万円で購入しました。別途リフォーム代がかかりますが、リフォームは自分が納得するトコロまでやればいい話なので、予算は柔軟に組めます。たとえば「お金がないから耐震補強だけしておくか。あとはDIYで」といった判断も可能です。

安い物件をキャッシュで買ってしまうと、それ以降家賃もローンも不要なので、住にかかるコストはほぼゼロと見積もることができます(実際には固定資産税や修繕費用などはかかりますが)。住居費をゼロにすると、あとは衣と食だけですね。

ここまでで、生活コストを2/3にすることが可能とわかりました(仮に衣・食のコストが東京と同等と仮定した場合)。しかし堀江さんのいう1/5に迫るにはまだまだ壁があります。ここからは衣と食のコストを下げる必要がありそうです。

衣のコストはさほど下がらない

結局、田舎であってもユニクロには行きますし、無印良品にも行かざるをえません。衣のコストは東京で暮らす場合とあんまり変わらないわけです。ただし、東京で会社員をしていたら必要になるスーツ代などはカットできるでしょう。衣のコストは若干のダウン、くらいでしょうか?

食のコストはたぶん下がる

東京より田舎のほうが高い食べ物、というのは確かにあります。たとえば築地直送のマグロを食べたい、みたいな場合は、むしろ東京のほうが有利でしょう。

とはいえ、近所の漁港で水揚げされた魚を食べている分には、割安といえます。反ホリエモン派の人たちは「田舎でも東京でも食のコストは変わらない」と主張していますが、僕が銀座(実業之日本社)につとめていたときのランチ代と、名護市字田井等の自分の事務所で仕事をしているときのランチ代は3倍ほどの価格差があります。名護市字田井等であれば500円平均くらいで、東京都中央区銀座一丁目周辺(有楽橋周辺)であれば1500円はいきますよね。

結局、田舎の生活コストは?

堀江さんがいうほどには安くならないですが、生活コストはおそらく半分程度にできるでしょう。手取14万円でも28万円クラスの余裕が生まれるということです。

堀江さんは「田舎は生活コストが1/5」と確かに言いましたが、真意としては1/5になるかどうかということより、「とにかく田舎の生活コストは安いよ」ということ。ホリエモンチャンネルの他の動画でも、「田舎の生活コストは安いよ」という主張を続けられているので、田舎に拠点を移したり、場合によっては二拠点(多拠点)で暮らすことによってコストを削減し、効率をあげられるのではないか? と言いたいことは明白です。

みなさんも田舎(あるいはトカイナカ)での生活を検討してみてはいかがでしょう?

2020年1月12日追記

東洋経済オンラインに次のような記事が掲載されていました。ホリエモンの「田舎は生活コストが1/5」説も、実現不可能ではないようです。

東洋経済ONLINE[

40代男性「『生活費8000円』田舎暮らしで得た快感」

三重県の山村集落に、 100万円台の築約100年の平屋の古民家を購入して暮らす40代男性のお話。生活費は月8000円だそうです。ここでもやはり「家は買ってしまう」というスタイルで、コストを削減しているのが印象的。

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