その家で死ねるか?

写真はデータに基づいてこれからの「老後」を論じて話題になった書籍。40代・50代のプレシニア層におすすめしたい一冊です。

著者の大石佳能子さんは、75歳を超えると「入院・介護・認知症が大きく増える」と指摘しています。しかも、今後は医療費が増加し、介護保険も対象者をより絞る方向に舵を切ります。

フドマガ
我々の老後はかなり厳しいと言わざるを得ません。

また、今の日本では病院死が8割と、国際的に見て異常な状況です。

今のシニアは病院で亡くなっているが、国際的には異常

一方で、最近「自宅で最期を迎えたい」と希望する人が増えています。おそらく我々は病院ではなく自宅で死ぬことになるでしょう。

その時、その家で死ねるのか? 最期を迎えるのにふさわしい家なのか?

プレシニア層としてはこの問題を考えておく必要があると感じます。

たとえば上記の記事は、40代・50代のプレシニア層や60代以降のシニア層が「どこに住むべきか」を考える時の参考になるデータを集めています。

賃貸より持ち家が有利である理由

若いころは気にしなくてもいいと思うのですが、40代・50代のプレシニア期以降は賃貸より持ち家が有利です。その理由はいくつもありますが、

  1. コスト的に賃貸より持ち家が有利
  2. 自分が看取られる時も持ち家が有利

という、2つのポイントが大きいと考えています。

以下のリンク先はこのサイトで最も読まれている記事の1つです。具体的に計算すると、持ち家のコストが明らかに有利だとわかります。

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また、持ち家であればリフォームのタイミングでバリアフリー化をしたり、買い換えのタイミングで駅近マンションを狙うなど、シニア期を見据えた住まい方ができます。

賃貸では高齢期の住み替えは難しくなり、入居を断られるケースが増えてしまいますが、持ち家であればその心配はありません。

住宅リフォームを考える時は、耐震補強やバリアフリー化の補助金を狙えば、コストをおさえて施工することができます。


不動産屋と戦う知識を身につける

不動産に関わらずあらゆるジャンルで、プロとアマチュアの力量の差は歴然としています。

しかし不動産は、ある意味人生を賭けた買い物です。

だからこそ、プロと戦える知識を身につける必要があります。他の買い物と違い、あなたの人生がかかっています。

ある程度時間をかけて記事を読んだとしても、その手間はきっとペイするはずです。

例えば以下のような知識は知っておいたほうがよいと思っています。

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私が経験ゼロから不動産会社を始めたのは2010年代初頭のことでした。

宅建業(不動産仲介会社)を経営して10年、両親の高齢化により会社を譲渡して故郷にもどり、このサイトを作り始めました。

知っていれば役に立つことも多いと思います。

たとえば私はプライベートでも自宅を3度買い換え、そのたびに売却益を出しながら住み替えています。

「購入時に出口戦略を考えておき、売却時期が来たら手放す」といった不動産の基本的な戦略を知っていれば、それは誰にでも可能なことです。

このサイトではそういった知識を、一般の方が応用できる形で紹介しています。

いわば、不動産でうまくいく知識をおすそわけするようなつもりで、このサイトの記事を書き始めました。

知識が不動産売買の最強ツールになる

私は宅建業者としてたくさんの同業者や顧客と接する中で、以下の点を痛感しました。

  • 不動産屋は顧客にすべての情報をオープンにしない
  • 一方の顧客の中には重要な話さえ聞いていない人がいる

これでは、顧客は常に不動産業者より不利な立場に立つことになります。

不動産業についてよく「情報の非対称性」が話題になりますが、その原因の半分は不動産屋にあり、残り半分は顧客にあるといえます(注1)。このサイトで繰り返し訴えていますが、知識こそが不動産売買の最強ツールです。

面倒でも「知る」ことからはじめてください。

注1……不動産業者がたくさんの情報を握り、顧客はあまり情報を持たないのが現状です。それを指して「情報が非対称である」といわれます。

もし「何から始めればいいかわからない」ということでしたら、以下におすすめの記事をピックアップしておきます。こういった記事からスタートし、気になったところをさらっと拾い読みするだけでもかまいません。

何か得るものがあったと感じていただけたら、私にとって望外の喜びです。

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原稿のご依頼先

不動産(売買および調査関連、メンテナンス関連)の記事制作をお受けしています。入稿形態は柔軟に対応できます。

  • 文字数指定によるご発注にも対応できます(必ず指定文字数以上で入稿し、超過分は請求しません)。
  • Hタグのみ指定でも対応できますし、細かいご指定があれば承ることも可能です。
  • 対策する検索クエリの調査・選定からお受けすることも可能です。
  • 1記事あたり2点までグラフを作成できます(予算内)。ただしデザインは別途デザイナーに依頼されることをおすすめします。
  • 基本的にデータに基づいて原稿を作成します。記事の趣旨を補足するデータがあれば助かりますが、なければこちらで用意します。
  • 用字用語のご指定があればあらかじめお知らせください。
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著者略歴

立石秀彦

早稲田大学第一文学部卒業/株式会社リクルート フロム・エーおよび株式会社ジャコムを経て実業之日本社で雑誌・書籍編集に従事/最終的なタイトルは雑誌「スノーボーダー」編集長/早期退職後沖縄で宅建業開業(知識ゼロからSEOのみで勝負していました)/宅地建物取引士

くわしい経歴はアップライト合同会社の会社情報に掲載しています。

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